梨ジャム(二十世紀)

酸味のあるのが特徴の二十世紀でつくる梨ジャムです。たっぷりとした果汁を濃縮した甘さの中に梨のデリケートな風味が楽しめます。市販品はほとんどなく、手作りならではの通の味のジャムです。

材料
二十世紀:1.2㎏(2個)白ワイン:大匙2
砂糖:240g(20%)ペクチン:小匙4
レモン汁:大匙2

作 り 方

①梨の実を流水で洗い、8等分に切ってから芯を取り、皮を剥きます。

②実をフードプロッセサに入れて、みじん切りにします。(包丁で銀杏切りにしてもかまいません)

③鍋にみじん切りにした梨と砂糖を入れ、よくなじませてから中火で煮ます。焦げつかないようにヘラでかき混ぜ、沸騰したら弱火にします。

④白ワインを加え、沸騰したらペクチンとレモン汁を加えます。
*白ワインは好みです。ほかのお酒や、入れなくてもかまいません。
*ペクチンは、入れなくてもかまいません。

⑤水分が飛んでとろとろになったら、火を止めます。

⑥熱湯消毒したガラス瓶にジャムを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
<一口メモ>
梨ジャムは水分が多いために、煮詰めるのに時間がかかります。実の塊はヘラで砕いて早く煮詰まるようにします。
※銀杏切りの梨ジャムの作り方は、幸水豊水新高を参照してください。
<ミニ知識> 二十世紀
バラ科ナシ属ヤマナシの一品種。
ナシの原産は中国で、日本には弥生時代に渡来したといわれます。野生種のヤマナシの栽培品種が果物として食べられるナシで、和梨とも呼ばれます。
ナシには黄褐色の赤梨系と、淡黄緑色の青梨系に分けられ、二十世紀は青梨系です。
二十世紀は1888年に千葉県松戸市で、松戸覚之助が自然交配の苗を発見、改良を重ねて完成させました。命名は1898年で、来たる20世紀の代表品種にとの期待を込めて名づけられました。
鳥取県へは1904年に導入され、現在は国内第1位の代表的な生産地となっています。発祥地の千葉県では幸水や豊水の栽培が多く、二十世紀はほとんど生産されていません。
果汁が多く、やや酸味のあるのが二十世紀の特徴です。