ぶどうジャム(マスカット・ベリーA)

赤ワイン醸造にも利用されている、日本生まれの代表的な品種、マスカット・ベリーAで作るジャムです。濃厚な紫色ととろみ、甘さが特徴で、スタンダードなぶどうジャムが楽しめます。

材料
マスカット・ベリーA:500g
砂糖:100g(20%)赤ワイン:大匙3
レモン汁:大匙1

作 り 方

①ぶどうの実を流水で洗います。

②1粒ずつ半切りにして串で種を取り除き、皮ごと鍋に入れます。砂糖を加えて、1~2時間置いて水を出します。

③強~中火で煮ます。沸騰したら弱火にし、実から剥がれた果皮を、箸でできるだけ取り除きます。

④赤ワインを入れ、焦げつかないようにヘラでかき混ぜます。

⑤実が崩れて溶け出したらレモン汁を入れます。かき混ぜて粘り気が出たら火を止めます。

⑥熱湯消毒したガラス瓶にジャムを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
<一口メモ>
マスカット・ベリーAは果皮が厚く、煮ても溶けないので、皮はできるだけ取り除いたほうが食べやすくなります。皮が気にならなければ多少残してもかまいません。
赤ワインを入れると味がまろやかになります。
<ミニ知識> マスカット・ベリーA
ブドウ科ブドウ属。
川上善兵衛が1927年に、アメリカブドウのラブルスカ種ベーリーとヨーロッパブドウのヴィニフェラ種マスカット・ハンブルグを交配して作った日本生まれの黒ブドウです。
実はやや大きめで、黒に近い紫色の厚い果皮が特徴です。
甘くて濃厚なブドウで酸味もあり、赤ワイン醸造用品種では日本第1位の生産量を占めています。
かつては生食用としても人気でしたが、近年は様々な品種に押されています。
山梨県が主な産地で、兵庫県、広島県など幅広く栽培されています。