花梨(かりん)ジャム

喉の薬用効果があるとされ、のど飴に利用されている花梨の実から抽出した液でつくるジャムです。花梨の独特な芳香と、ゼリーのように滑らかな舌ざわりが楽しめます。

材料
カリン:1㎏(6個)
砂糖:300g(30%)
水:適量
 

作 り 方

①カリンの実を流水で洗い、縦に4等分します。

②皮のまま実を銀杏切にします。

>③鍋に入れて水を加え、強火で30分程度煮ます。
*煮すぎると渋味が出ます。加熱時間は好みで調整しますが、ペクチンは30分程度で溶出します。

④果肉と種を取り除いて濾し、砂糖を加えて強~中火で煮詰めます。焦げつかないようにヘラでかき混ぜます。

⑤赤くなり、とろとろの水飴状になったら火を止めます。

⑥熱湯消毒したガラス瓶にジャムを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
<一口メモ>
カリンは実が硬いので、包丁で切る際にはケガをしないように注意します。
溶出した液は煮詰めすぎると容器に入れづらくなりますので、とろりとした状態で火を止めます。薄茶色の段階ならシロップになります。粘度は好みで調整します。
カリンの渋味の原因はタンニンです。熱すると水溶液中に溶け出しますので、煮すぎないようにします。
<ミニ知識> カリン
バラ科カリン属の落葉高木。
中国が原産。果肉は石細胞や繊維質が多くて硬いために、生食には適していません。主に果実酒や砂糖漬けに加工され、古くから咳などの喉の炎症に対する薬用効果があるとされています。
冷涼な気候に適していて、長野県、山形県、香川県で栽培されています。