日本映画レビュー──2025年
製作:「ふつうの子ども」製作委員会
公開:2025年9月5日
監督:呉美保 脚本:高田亮 撮影:田中創 美術:井上心平 音楽:田中拓人
キネマ旬報:4位
現代日本を生きる子供たちの『大人は判ってくれない』
フランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』(1959)の現代版ともいえる作品。
物語の中心となるのは、CO2の地球温暖化問題に関心を奪われているグレタもどきの小学4年生・心愛(瑠璃)。おそらくインテリで理性的な母(瀧内公美)は、距離を置いた目で娘を見ている。心愛は、そうした理屈では勝てない母や、社会問題を正視せず誤魔化そうとする大人たちにストレスを抱えている。
主人公となるのは心愛の同級生の唯士(嶋田鉄太)で、優しくて友達のように接する母(蒼井優)を持つ、温かい家庭に育った男の子。クラスの生き物係も、虫が好きだからというだけでいい加減。学校と塾の勉強も適当にこなす。
その唯士が、心愛と仲良くなりたいために環境問題を俄か勉強し、成り行きのままにその活動に引き込まれることになる。
もう一人の陽斗(味元耀大)はクラスの乱暴者で、仲良くなった二人に興味を引かれて仲間に加わる。学校では乱暴者だが、両親の前では弟思いの良い子を演じるという、陰日向のある問題児だということが後でわかる。
そうした3人が、環境保護宣伝活動のために始めた悪戯が次第にエスカレート。牧場の牛まで逃がしたために大騒動となる。
張本人たちの母親が学校に呼ばれ、子供を交えた真相究明となるが、担任教師(風間俊介)を含めて、混迷する現代を生きる子供たちに真摯に向き合おうとしない大人たち、そして無理解、やっぱり大人は子供たちのことを判ってくれないという結末になっている。
ラストシーンでは、大人たちは子供よりも逃げ出した牛と交通事故を起こした相手に対する謝罪や賠償の心配しかしていない。
その中で、交通事故を起こした相手にも前方不注意の責任があると言い、心愛が好きだから仲間に加わったと告白する唯士に「好きな女の子のために頑張る男の子って、いいねえ」と褒めあげる心愛の母がなかなかいい。
子供たちの演技が自然で、現在の小学校の授業の様子や、塾が当り前という子供たちを取り巻く環境も丁寧に描かれている。 (評価:3)
公開:2025年9月5日
監督:呉美保 脚本:高田亮 撮影:田中創 美術:井上心平 音楽:田中拓人
キネマ旬報:4位
フランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』(1959)の現代版ともいえる作品。
物語の中心となるのは、CO2の地球温暖化問題に関心を奪われているグレタもどきの小学4年生・心愛(瑠璃)。おそらくインテリで理性的な母(瀧内公美)は、距離を置いた目で娘を見ている。心愛は、そうした理屈では勝てない母や、社会問題を正視せず誤魔化そうとする大人たちにストレスを抱えている。
主人公となるのは心愛の同級生の唯士(嶋田鉄太)で、優しくて友達のように接する母(蒼井優)を持つ、温かい家庭に育った男の子。クラスの生き物係も、虫が好きだからというだけでいい加減。学校と塾の勉強も適当にこなす。
その唯士が、心愛と仲良くなりたいために環境問題を俄か勉強し、成り行きのままにその活動に引き込まれることになる。
もう一人の陽斗(味元耀大)はクラスの乱暴者で、仲良くなった二人に興味を引かれて仲間に加わる。学校では乱暴者だが、両親の前では弟思いの良い子を演じるという、陰日向のある問題児だということが後でわかる。
そうした3人が、環境保護宣伝活動のために始めた悪戯が次第にエスカレート。牧場の牛まで逃がしたために大騒動となる。
張本人たちの母親が学校に呼ばれ、子供を交えた真相究明となるが、担任教師(風間俊介)を含めて、混迷する現代を生きる子供たちに真摯に向き合おうとしない大人たち、そして無理解、やっぱり大人は子供たちのことを判ってくれないという結末になっている。
ラストシーンでは、大人たちは子供よりも逃げ出した牛と交通事故を起こした相手に対する謝罪や賠償の心配しかしていない。
その中で、交通事故を起こした相手にも前方不注意の責任があると言い、心愛が好きだから仲間に加わったと告白する唯士に「好きな女の子のために頑張る男の子って、いいねえ」と褒めあげる心愛の母がなかなかいい。
子供たちの演技が自然で、現在の小学校の授業の様子や、塾が当り前という子供たちを取り巻く環境も丁寧に描かれている。 (評価:3)
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製作:ビターズ・エンド、カルチュア・エンタテインメント、セディックインターナショナル、ザフール、TCエンタテインメント公開:2025年11月7日
監督:三宅唱 製作:崔相基、厨子健介、古賀俊輔、小林敏之 脚本:三宅唱 撮影:月永雄太 美術:布部雅人 音楽:Hi’Spec
キネマ旬報:1位
つげ義春の漫画『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』が原作。
主人公李(シム・ウンギョン)は韓国人の脚本家で、つげ義春の『海辺の叙景』の映画の脚本を担当。前半は脚本を書く彼女と上映会での映画を交互に見せていく。
この後、スランプに陥った李は、先生(佐野史郎)の勧めで雪国に旅に出るが、山奥の宿「べんぞうや」に泊まることになり、『ほんやら洞のべんさん』の話となっていく。
2作品を上手く融合させたシナリオで、タイトル通り、旅の中に人の生を見出し、生き方を探すという作品になっている。
旅の中の人との出会い。前半は青年(髙田万作)と少女(河合優実)のほのかなふれあいであり、後半は李とべん造(堤真一)の人生問答と作品論となっている。
この中で重要な役割を果たしているのが、彼らを取り巻く自然で、前半の海、後半の雪国と、その映像美と自然の力に圧倒され、人は自然の中に生きていることを実感する。
本作は人生哲学を語り、観る者がそれぞれに生き方を考える内容になっている。
物語とは人間の悲しみであり、笑いだとべん造が語るが、本作には明確なストーリーも結末もない。それを救うのは堤真一の演技力で、それ故に秀作だと感じる人もいれば、そうでないと感じる人もいて、秀作は駄作と紙一重を示したタル・ベーラの『ニーチェの馬』(2011)を思い出す。 (評価:2.5)
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製作:「宝島」製作委員会公開:2025年9月19日
監督:大友啓史 脚本:高田亮、大友啓史、大浦光太 撮影:相馬大輔 美術:花谷秀文 音楽:佐藤直紀
キネマ旬報:5位
真藤順丈の同名小説が原作。
米軍統治下の沖縄の歴史と風俗に重ねて、行方不明となった窃盗犯と、彼が手に入れた宝物を追って繰り広げられるサスペンスを描いたエンタテイメント。
プロローグは、1952年に嘉手納基地に物資を奪いに忍び込んだ孤児4人組の逃走劇から始まる。その際にリーダーのオンちゃん(永山瑛太)が行方不明となり、その行方を追うために刑事となった親友のグスク(妻夫木聡)を中心に物語は進む。オンちゃんの弟レイ(窪田正孝)はコザのヤクザとなり、オンちゃんの恋人ヤマコ(広瀬すず)は教師となる。
オンちゃんは逃走時、基地内で嬰児を助けたために密貿易団一味に捕まり、悪石島で強制労働をさせられる。少年となったウタ(栄莉弥)と共に島から脱出するが、怪我を負って本島の浜で絶命。コザの浮浪児となったウタはヤマコの教え子となり、レイの手下となり、1970年のコザ暴動の際に、オンちゃんの真実を伝えて絶命する。
この間、施政権下で人権を無視され、本土からも見放された沖縄の苦難の歴史が並行して描かれていくが、軸が戦後沖縄史とフィクションの間で揺れ動くため、テーマがわからなくなっている。
基地で生まれたウタは「島の子」で、米軍統治下の沖縄そのものを象徴する。本土復帰とともにウタは終息するが、基地そのものは残るという暗喩を汲み取ることもできるが、3時間という長尺の中でそれが明確に提示できたとは言い難い。
ただ、少なくとも忘れられた戦後沖縄史を改めて知ることのできる作品にはなっていて、妻夫木聡と窪田正孝の熱演により楽しめるサスペンスとなっている。
とりわけ冒頭とコザ暴動等のアクションシーンは良く出来ていて、エキストラ動員による沖縄返還運動の描写も頑張っている。 (評価:2.5)
ゆきてかへらぬ
公開:2025年2月21日
監督:根岸吉太郎 製作:山田美千代、小佐野保 脚本:田中陽造 撮影:儀間眞悟 美術:原田満生、寒河江陽子 音楽:岩代太郎
長谷川泰子の自伝『中原中也との愛 ゆきてかへらぬ』が原作。
松竹の大部屋女優だった長谷川泰子(広瀬すず)と中原中也(木戸大聖)との愛憎関係を描いたドラマで、中也の親友・小林秀雄(岡田将生)との三角関係を軸に中也が結核性の脳膜炎で死ぬまで。
時代は大正から昭和初期で、CGを含めた美術はそれなりに当時の雰囲気を出している。演技も時代がかった舞台風の演出で大正ロマンを再現しているが、広瀬と木戸の演技がぎこちなくあまり成功していない。
とりわけ広瀬が三井のすずちゃんを脱し切れてなく、小生意気ではあるが泰子の魔性の女には程遠く、中也や小林秀雄といった錚々たる文学者たちを翻弄する女になっていないのが辛い。
泰子との愛憎によってもたらされる屈折した感情が、中也の天才的な詩作を生み出していくという肝腎要が描き出されていないため、通俗的な三角関係のドラマになってしまった。
中也、小林の文学的人物像も希薄で、ダダイズムの映画にはなっていても文学性に乏しい。
2時間をかけた作品だが、中也の『汚れつちまつた悲しみに』の一編の詩にも敵わない。 (評価:2.5)
製作:吉本興業、NTTドコモ・スタジオ&ライブ、日活、ザフール、プロジェクトドーン
公開:2025年4月25日
監督:監督:大九明子 製作:藤原寛、吉澤啓介、永山雅也、古賀俊輔、松本光司 脚本:大九明子 撮影:中村夏葉 美術:橋本泰至
キネマ旬報:9位
さっちゃんはただの狂言回し?とデリカシーのなさに白ける
福徳秀介の同名小説が原作。
スピッツの曲『初恋クレイジー』をテーマとしたラブストーリーで、主人公の大学生・小西(萩原利久)、同じ学年で花(河合優実)、小西のバイト先の同僚・さっちゃん(伊東蒼)の三人の恋愛模様を描く。
小西が花を好きになり、二人の交際が始まり、それを知ったさっちゃんが小西に告白し、すると突然花が姿を消し、一方通行だったと悩む小西。ところがさっちゃんも姿を消し、一か月後交通事故死したことを知り、弔問に訪れると実は花はさっちゃんの姉で、姿を消したのは妹の死が原因で、小西の誤解が解けるというストーリー。
さっちゃんの残した言葉は好きだったら後悔する前に告白しろというもので、その教訓に従って小西が花に告白するが、さっちゃんはただの狂言回しか?と物語のデリカシーのなさに白ける。
花とさっちゃんが姉妹という伏線がすべて。どんな天気も傘をさす小西(タイトルの記号的象徴か?)、お団子頭の花と、内気だが変わり者という以外は、よくあるラブストーリー。
小西と花のつまらない会話が延々と続き、河合優実の演技力で何とか持たせているが、見続ける気が失せていく。
ところがこれを打ち破るのが伊東蒼の延々と続く愛の告白で、本作の見どころを挙げるとすればこれに尽きる。 (評価:2)
公開:2025年4月25日
監督:監督:大九明子 製作:藤原寛、吉澤啓介、永山雅也、古賀俊輔、松本光司 脚本:大九明子 撮影:中村夏葉 美術:橋本泰至
キネマ旬報:9位
福徳秀介の同名小説が原作。
スピッツの曲『初恋クレイジー』をテーマとしたラブストーリーで、主人公の大学生・小西(萩原利久)、同じ学年で花(河合優実)、小西のバイト先の同僚・さっちゃん(伊東蒼)の三人の恋愛模様を描く。
小西が花を好きになり、二人の交際が始まり、それを知ったさっちゃんが小西に告白し、すると突然花が姿を消し、一方通行だったと悩む小西。ところがさっちゃんも姿を消し、一か月後交通事故死したことを知り、弔問に訪れると実は花はさっちゃんの姉で、姿を消したのは妹の死が原因で、小西の誤解が解けるというストーリー。
さっちゃんの残した言葉は好きだったら後悔する前に告白しろというもので、その教訓に従って小西が花に告白するが、さっちゃんはただの狂言回しか?と物語のデリカシーのなさに白ける。
花とさっちゃんが姉妹という伏線がすべて。どんな天気も傘をさす小西(タイトルの記号的象徴か?)、お団子頭の花と、内気だが変わり者という以外は、よくあるラブストーリー。
小西と花のつまらない会話が延々と続き、河合優実の演技力で何とか持たせているが、見続ける気が失せていく。
ところがこれを打ち破るのが伊東蒼の延々と続く愛の告白で、本作の見どころを挙げるとすればこれに尽きる。 (評価:2)
遠い山なみの光
公開:2025年9月5日
監督:石川慶 脚本:石川慶 撮影:ピオトル・ニエミイスキ 美術:我妻弘之、アダム・マーシャル 音楽:パヴェウ・ミキェティン
カズオ・イシグロの処女小説"A Pale View of Hills"が原作。
ロンドンでライターをしている日系女性が長崎被爆者の母に長崎時代の話を聞くという構成で、母が自分のことを他人に置き換えて語るという、割と既視感のある物語になっている。
この過去話というのが、母と自殺した姉の終戦後の話で、日本に未来がないと感じた母がイギリス人と一緒になり渡英する。
本作に決定的に欠けているのが、母がイギリス人の父と出会った経緯、姉が自殺した事情で、それがないために単に被爆後の苦労話、価値観の大転換、それに傷つく人々の抒情を描くだけに終わっている。
回想では、母は日本人男性と結婚しており、妊娠中ということになっている。これも嘘なのか、姉は誰の子なのか、ライターの娘は誰の子なのか…等々、謎だらけ。
ナガサキがテーマなんだから、文学作品なんだから、ストーリー的説明は些末なことと考えたのだとすれば、センチメントでナガサキを語ることは不遜だと指摘しておきたい。 (評価:2)
製作:映画「海辺へ行く道」製作委員会(東京テアトル、ジェンコ、ヨアケ)
公開:2025年8月29日
監督:横浜聡子 脚本:横浜聡子 撮影:月永雄太 美術:塚本周作 音楽:荘子it
キネマ旬報:8位
映画そのものが何を描きたかったのか良く判らない現代アート
三好銀の漫画『海辺へ行く道 夏』『海辺へ行く道 冬』『海辺へ行く道 そしてまた、夏』が原作。
高齢化と過疎化からアートで地域振興を図ろうとする瀬戸内の島が舞台。
3話連作の構成になっていて、島にやって来る怪しげな包丁売りのカップル(高良健吾、唐田えりか)、ケア・マネージャーによる介護施設の老人虐待、借金取りに追われるアーティスト(村上淳)のエピソードと続く。
これに主人公の中学校美術部員の少年(原田琥之佑)と先輩(蒼井旬)、美術商(諏訪敦彦)、不動産屋社員(剛力彩芽)の話が縦糸として絡む。
もっとも、さらに細かいサイドストーリーがあって、誰が主人公なのか明確でなく、かといって群像劇になっているわけでもなく、寄せ集めの材料で作った何を描きたかったのか良く判らない、意味不明の現代アートという観を呈している。
そうした点では主人公が制作する人魚の模型同様、瀬戸内アートに相応しい作品かもしれないが、観る側にはとりとめのない2時間20分が退屈というよりも苦痛になる。
それぞれのエピソードに特段面白い話があるでもなく、この映画を楽しむのは難易度が高い。
敢えて見所を捜すとすれば、ZOZOTOWNの前澤友作との浮名以来、存在を忘れていた剛力彩芽に出会えることか。 (評価:2)
公開:2025年8月29日
監督:横浜聡子 脚本:横浜聡子 撮影:月永雄太 美術:塚本周作 音楽:荘子it
キネマ旬報:8位
三好銀の漫画『海辺へ行く道 夏』『海辺へ行く道 冬』『海辺へ行く道 そしてまた、夏』が原作。
高齢化と過疎化からアートで地域振興を図ろうとする瀬戸内の島が舞台。
3話連作の構成になっていて、島にやって来る怪しげな包丁売りのカップル(高良健吾、唐田えりか)、ケア・マネージャーによる介護施設の老人虐待、借金取りに追われるアーティスト(村上淳)のエピソードと続く。
これに主人公の中学校美術部員の少年(原田琥之佑)と先輩(蒼井旬)、美術商(諏訪敦彦)、不動産屋社員(剛力彩芽)の話が縦糸として絡む。
もっとも、さらに細かいサイドストーリーがあって、誰が主人公なのか明確でなく、かといって群像劇になっているわけでもなく、寄せ集めの材料で作った何を描きたかったのか良く判らない、意味不明の現代アートという観を呈している。
そうした点では主人公が制作する人魚の模型同様、瀬戸内アートに相応しい作品かもしれないが、観る側にはとりとめのない2時間20分が退屈というよりも苦痛になる。
それぞれのエピソードに特段面白い話があるでもなく、この映画を楽しむのは難易度が高い。
敢えて見所を捜すとすれば、ZOZOTOWNの前澤友作との浮名以来、存在を忘れていた剛力彩芽に出会えることか。 (評価:2)
劇映画 孤独のグルメ
公開:2025年1月10日
監督:松重豊 脚本:田口佳宏、松重豊 撮影:金子圭太郎 美術:あべ木陽次 音楽:Kan Sano、The Screen Tones
久住昌之原作、谷口ジロー作画の漫画『孤独のグルメ』が原作。テレビ東京の同名TVドラマシリーズの映画化。
30分1話1店がTVドラマのフォーマットで、映画版110分はエピソードの継ぎ接ぎ感が否めない。
1店目はパリで、在住の杏が店案内という安直なキャスティング。祖父の塩見三省の郷愁の味を求めて、五島列島、韓国、東京とグルメ旅が続く。もっとも郷愁の味探しには手掛かりが必要とあって他人の協力が必須。そのため、孤高の井之頭五郎(松重豊)のグルメ旅は孤独とはならず、大本のコンセプトが揺らいでしまう。
映画版は海外ロケで、という昭和的発想が古臭く、それに輪をかけるのが素人臭いシナリオ。話の整合性以前の問題として、商業映画として他人に見せるためのストーリー構成になっていない。
もともとTV版は美味しんぼ的なシチュエーションドラマで、松重豊が食事をするだけでストーリーはないに等しいが、だから映画版のストーリーも付けあわせでいいというのもプロフェッショナルではない。
後半は内田有紀とオダギリジョーの夫婦の仲を井之頭が取り持つという、これも安っぽい人情噺になっている。 (評価:1.5)
公開:2025年6月6日
監督:李相日 脚本:奥寺佐渡子 撮影:ソフィアン・エル・ファニ 美術:種田陽平 音楽:原摩利彦
キネマ旬報:2位
吉田修一の同名小説が原作。
公開:2025年10月24日
監督:永田琴 脚本:向井康介 撮影:江崎朋生 美術:小泉博康 音楽:出羽良彰
キネマ旬報:6位
西尾潤の同名小説が原作。
公開:2025年10月10日
監督:団塚唯我 製作:本間憲、金子幸輔、長峰憲司 脚本:団塚唯我 撮影:古屋幸一 美術:野々垣聡 音楽:寺西涼
キネマ旬報:10位





