デコポン・マーマレード(不知火)

頭がこぶのように出ている不知火で作るマーマレードです。デコポンとも呼ばれています。糖度が高くて酸っぱくないのが特徴で、だれにでも好まれる甘くておいしいマーマレードです。

材料
シラヌヒ:500g水:適量
砂糖:200g(40%)白ワイン:大匙2
レモン果汁:大匙1

作 り 方

①不知火の実を流水で洗い、果皮に包丁で十字に切れ目を入れて皮を剥きます。果皮はピールに使います。

②実は白い筋を取って、房に分けます。

③果皮の綿の白い筋を取り除いて、千切りにします。千切りにした果皮を水で洗い、ザルで水を切ってから新しい水に1時間浸します。
*果皮に含まれる苦味をとるためです。苦み抜きの時間は、好みに合わせて調整してください。

④房が入っている鍋に③の苦み抜きを終えた果皮(ピール)と砂糖を入れ、ひたひたの水を加えて中火で煮ます。

⑤ヘラでゆっくりとかき混ぜ、皮(ピール)に透明感が出たらレモン果汁を加え、液が粘ってきたら火を止めます。好みで白ワインや少量のリキュールを加えて混ぜると、美味しくなります。

⑥熱湯消毒したガラス瓶にマーマレードを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
<一口メモ>
不知火の果皮には多少苦味がありますので、好みで苦味抜きをします。
瓤嚢(じょうのう)と呼ばれる房の皮は比較的薄いので、筋だけ取って房ごとジャムにします。
<ミニ知識> 不知火(デコポン)
ミカン科ミカン属シラヌヒ。
農林水産省果樹試験場口之津支場が1972年に清見と中野3号ポンカンを交配したタンゴール類で、デコポンは登録商標です。
頭部が瘤のようになっているのが外見上の特徴で、甘くて酸味が少なくなっています。
熊本県不知火の特産ですが、愛媛県、和歌山県などでも栽培されています。