枇杷(びわ)ジャム
初夏を代表するくだもの、枇杷(びわ)で作る季節感たっぷりのジャムです。宝石のようにキラキラとした橙色。濃縮された上品で繊細な味とほのかな甘さ。純和風な高級感あふれるジャムが楽しめます。
材料
ビワ:230g | レモン果汁:小匙1 |
砂糖:80g(33%) | 白ワイン:小匙2 |
水:適量 |
①ビワの実を流水で洗い、半分に切って果皮を剥き、種を取ります。
②水を張ったボウルに果肉を浸し、種の周りの薄皮を丁寧に剥がします。
③果肉を水で洗い、包丁で細かく切ります。(フードプロセッサで細断してもかまいません)
④細断した実を鍋に入れ、砂糖とひたひたの水を加えて強~中火で沸騰させます。ヘラで実を砕き、火が通り始めたら弱火にします。水は足りないようなら足します。
⑤白ワインを加え、実に透明感が出て柔らかくなったら、レモン汁を入れます。粘り気が出たら火を止めます。
⑥熱湯消毒したガラス瓶にジャムを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
<一口メモ>
枇杷は空気に触れると、酸化して変色します。果皮を剥いた果肉は水に浸して変色しないようにします。また、薄皮は渋味のもとになるので丁寧に取り除きます。
枇杷は繊維質が強いので、火が通りやすいように細断し、じっくり煮込みます。
<ミニ知識> 枇杷
バラ科ナシ亜科ビワ属の常緑高木。中国南部が原産で、亜熱帯から温帯が栽培に適しているといわれます。
日本では奈良時代の文献に出てきますが、栽培が始まるのは江戸時代中期からで、果実は小さかったようです。現在の品種は江戸時代末期に中国から入ってきたものです。
5~6月頃に出回り、長崎、千葉、香川が主な産地です。