梅ジャム(完熟)

黄色く熟した梅の実で作るジャムです。夏バテ解消や夏の食欲不振には、トーストに塗った梅ジャムの酸味がバッチリ! しかし、手間がかかるために市販されているものは少なくて高価。手作り梅ジャムはノーブルな味わいの高級品です。

材料
完熟梅:1㎏
砂糖:500g(50%)
水:適量

作 り 方

①梅の実のホシ(付け根)を串でとり、流水で洗います。

②鍋に水を沸騰させ、梅の実を軽く茹でこぼします。茹でた実をザルに入れ、水を切って冷まします。


③実の種を取り除いて、果皮をみじん切りにします。取り除いた種は捨てないようにします。
*果皮をみじん切りにする方法を紹介します。
(1)まな板をラップで包み、果皮を載せて包丁でみじん切りにする。
(2)実をガラスボールに入れ、果皮をナイフで刻む。(写真上)
(3)果肉をフードプロセッサに入れ、みじん切りにする。(写真下)

④みじん切りにした果皮と果肉を鍋に入れ、砂糖を加えます。

⑤種を小鍋に入れてひたひたの水で煮ます。種に付いた果肉が溶け出したら、種を取り除き、液を④の鍋に加えます。

⑥弱火で、鍋の底に焦げ付かないようにヘラでかき混ぜながら煮ます。(適宜、水を足します)

⑦全体に透明感が出て茶色くなり、水っぽくなくなった段階で火を止めます。

⑧ 熱湯消毒したガラス瓶にジャムを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。

 
<一口メモ>
フードプロセッサを使って果皮をみじん切りにする場合、撹拌しすぎると泡立って空気の細かい泡がジャムに残ってしまいますので、撹拌しすぎないようにします。
梅ジャムは熱が通りやすいので、焦げつきに気をつけます。
<ミニ知識> 梅
バラ科サクラ属の落葉高木で、中国が原産とも言われています。300種以上の品種がありますが、果実を食用にするのは主に豊後系と呼ばれるもので、杏との交雑種です。
梅は古代から花が観賞され、梅の名所とされる梅林が全国にたくさんあります。
梅の実は梅干しや梅酒などに利用されますが、青梅には青酸が含まれているため有毒とされています。
南高梅で知られる和歌山県をトップに、群馬県、奈良県など全国で栽培されています。