あんずジャム

杏ジャムは、アプリコット・ジャムという名でお馴染み。しかし、とりたての杏から作るジャムは市販品とはひと味違う、酸味の利いたフルーティさが魅力です。杏が手に入るのは夏の初めの短い期間だけ。とりたて杏ジャムの新鮮な風味が楽しめます。

材料
アンズ:740g
砂糖:370g(50%)

作 り 方

①杏の実を流水で洗い、半分に切って種を取ります。(実の付け根の枝の残りも取り除きます)

②半切りの実を鍋に入れて砂糖を加え、しばらくおくと、果肉から水が浸み出します。

③強~中火で焦がさないようにヘラでかき混ぜながら沸騰させ、実が柔らかくなったら弱火にして煮詰めます。

④ヘラでゆっくりとかき混ぜながら、皮に透明感が出て、実が崩れた段階で火を止めます。*酸味が苦手な人は、白ワインを少量足すとマイルドになります。

⑤熱湯消毒したガラス瓶にジャムを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。

 
<一口メモ>
杏の実からは水分がかなり出ます。煮詰めすぎると色が濃くなって杏のフルーティさが失われ、せっかくの手作りが市販のジャムと変わらなくなります。水っぽくなく風味を残すには早目に沸騰させて水分を飛ばすのがコツです。
<ミニ知識> 杏(あんず)
ヒマラヤの西から中央アジアにかけてが原産のバラ科サクラ属の果樹。日本には古代に中国から伝わりました。
6月下旬から7月にかけての短い期間に収穫が終わるため、店頭に並ぶ期間も1~2週間程度です。
種は杏仁(キョウニン)と呼ばれ、苦味のある苦杏仁(クキョウニン)は咳止めなどの漢方薬に使われます。甘みのある甜杏仁(テンキョウニン)は中華デザート、杏仁豆腐に使われますが、普及品では香りの似ているアーモンドが代用されています。