ぶどうジャム(マスカット)

大粒のエメラルドグリーン。ぶどうの女王マスカット・オブ・アレキサンドリアで作る高級ジャムです。マスカットの香りと上品な酸味をそのままに味わう、極上のジャムができ上がります。

材料
マスカット・オブ・アレキサンドリア:250g
砂糖:80g(33%)白ワイン:大匙2
レモン汁:小匙1

作 り 方

①ぶどうの実を流水で洗います。

②実を1粒ずつ半切りにして、串で種を取り除き、皮ごと鍋に入れます。砂糖を加えて、1~2時間置いて水を出します。

③中火で煮ます。沸騰したら弱火にし、実が柔らかくなったら火を止めて15分おきます。

④白ワインを入れて中火で沸騰させ、弱火にします。

⑤焦げつかないようにヘラでかき混ぜ、実が溶け出したらレモン汁を入れます。かき混ぜて粘り気が出たら火を止めます。

⑥熱湯消毒したガラス瓶にジャムを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
<一口メモ>
マスカット・オブ・アレキサンドリアの皮は煮ても果肉から剥がれませんが、薄いので皮ごと煮込んでジャムにします。皮が気になるようなら、最初に剥きます。
風味を損なわないように、火加減を調節しながらじっくり煮込みます。
酸味が強いので、レモン果汁は入れすぎないようにします。
白ワインは、入れると味がまろやかになります。
<ミニ知識> マスカット・オブ・アレキサンドリア
ブドウ科ブドウ属。
高級葡萄の代表品種で、日本ではマスカットといえば通常マスカット・オブ・アレキサンドリアのことを指します。
名前の由来となっているムスク(musk)はジャコウ鹿から採れる香料、麝香(じゃこう)のことです。この香りにたとえられる強いマスカット香が特長で、貴ばれています。
北アフリカ原産の古くからある品種で、ローマ帝国時代にアレクサンドリアで栽培されていたものが地中海に広まったことが、マスカット・オブ・アレキサンドリアの名の由来です。エジプト王妃クレオパトラも食べていたといわれます。
日本へは明治初期に導入されましたが栽培条件が難しく、温室で栽培されています。岡山県が生産量のほとんどを占めています。
ネオマスカット、ロザリオ・ビアンコ、甲斐路など、多くの後輩品種があります。