レモン・マーマレード
いちばん酸っぱい果物といえばレモン！ マーマレードもレモン特有の強烈な酸味が魅力です。甘さと酸っぱさ、それに苦味がいっしょになって口に広がる、レモン・マーマレードは通のためのジャムです。
材料
| レモン：200ｇ（2個） | |
| 砂糖：120ｇ（60％） | |
| 水：適量 |
作 り 方
①レモンの実を流水で洗い、両端のヘタを切り落とします。包丁で十字に切れ目を入れて皮を剥き、中の実を取り出します。果皮はピールに使います。
②果皮の黄色い部分を薄く剥いて、千切りにします。実は白い綿と筋を出来るだけ取り除きます。
③水を沸騰させて千切りにした果皮を入れ、15分程度熱湯に浸してから水を切って絞ります。果皮を数時間水に浸してから水を絞ります。2、3回水を入れ替えてよく洗います。
④実は輪切り又は櫛切りにして、③の苦み抜きを終えた果皮（ピール）とともに鍋に入れ、砂糖と適量の水を加えます。
⑤中～弱火で煮ながらヘラで実を潰し、種と筋の部分を取り除きます。焦げつかないように混ぜながら、実が崩れてとろとろになったら火を止めます。
⑥熱湯消毒したガラス瓶にマーマレードを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
＜一口メモ＞
マーマレードは苦過ぎると食べられません。 果皮に含まれるナリンギン、リモノイドなどの苦味成分によるもので、加熱すると可溶性となり、ジャムの中に溶けだして苦味のもととなります。それで予め熱湯に浸けて苦味成分を溶出させて除去しますが、同時に果皮に含まれる芳香成分もいくらか失われてしまいます。柑橘系マーマレードでは苦味も美味しさのひとつですので、レモンの風味をあまり損なわないように適度に苦味を抜くのがコツです。
また輸入レモンには防かび剤が使用されています。食品安全法の基準では皮ごと使用しても安全とされていますが、国産レモンを使うことをお勧めします。
＊輸入レモンを使用する場合は、「輸入柑橘類の防かび剤除去法」をご覧ください。
＜ミニ知識＞ レモン
ミカン科ミカン属レモン。原産はヒマラヤで、明治時代初めに日本に伝わりました。国産レモンは広島県、愛媛県、和歌山県が主な産地となっています。輸入レモンはアメリカとチリがほとんどを占めています。
常緑低木で樹高は3ｍほどになりますが、鉢植えでも栽培が可能です。数種類の栽培品種がありますが、オレンジとの交配種もあります。
ビタミンC、クエン酸が含まれているため、美容や健康に良いとされ、酸味料、芳香料として料理に利用されたり、レモンジュースやレモネード、レモンスカッシュなどの清涼飲料水に広く使われています。