はっさくマーマレード

日本原産の柑橘類、はっさく(八朔)で作る純和風のマーマレードです。適度な甘さと酸味がある、ひかえめで爽やかな風味。ほんのりとした苦味も楽しめる大人のマーマレードです。

材料
ハッサク:600g(3個)水:適量
砂糖:200g(33%)白ワイン:大匙2
レモン果汁:大匙1

作 り 方

①八朔の実を流水で洗い、果皮に包丁で十字に切れ目を入れて皮を剥きます。果皮はピールに使います。

②実は、薄皮の袋から果肉だけを取り出して鍋に入れます。

③果皮の綿の白い筋を取り除いて、千切りにします。千切りにした果皮を熱湯に15分浸け、ザルで水を切ってから新しい水に1時間浸します。
*果皮に含まれる苦味をとるためです。苦み抜きの時間は、好みに合わせて調整してください。

④果肉が入っている鍋に、③の苦み抜きを終えた果皮(ピール)と砂糖、ひたひたの水を加えて中火~弱火で煮ます。焦げ付かないようにヘラでゆっくりとかき混ぜます。
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⑤皮(ピール)に透明感が出たらレモン果汁を加え、液が粘ってきたら火を止めます。好みで白ワインやリキュールを加えて混ぜると、美味しくなります。

⑥熱湯消毒したガラス瓶にマーマレードを移し、蓋を閉めます。室温で冷ましてから、冷蔵庫等に貯蔵します。
<一口メモ>
八朔にはナリンギン、ノミリン、リモニンの苦味成分が含まれています。瓤嚢(じょうのう)と呼ばれる房の皮は厚いので、果肉だけを取り出します。
<ミニ知識> 八朔
ミカン科ミカン属ハッサク。
江戸時代末期、広島県因島で自然交配された多くの雑柑の中からハッサクの原木が発見されました。原木のあった浄土寺には切り株が残されています。
八朔とは八月朔日、旧暦の8月1日のことで、その頃に食べられたというのが名前の由来と伝えられていますが、新暦では8月下旬から9月下旬に相当します。
収穫は12~2月で、酸味を抜くために1~2か月貯蔵してから出荷されます。和歌山県がを中心に、広島県、愛媛県などで栽培されています。
*薬との相互作用について
グレープフルーツ類との相互作用が指摘される薬を服用している場合は、ブンタン系の果物で作られたジャムには副作用の恐れがありますので、注意が必要です。詳しくはジャムと薬との相互作用をご覧ください。